たしかに街は、アメニティでないと、快適でないと満足はえられません。
そのアメニティさが、時代とともに求めるものも変わってきていることに気づかないといけません。
たとえば、夜9時からのナイトシアターが若い人たちに評判を呼んでいます。
東京でも、アッという間に増えてきて、そこに若い女性たちが集まっています。
夜遅く、こうした時間に、どちらかというとメジャーではないような、ちょっと知性をくすぐってくれるようなムービーをみることが、格好よいライフスタイルということなのです。
一時の六本木では、それこそ朝帰りの若者たちで、六本木の地下駅はたいへんな混雑ぶりでした。
しかし、新風俗営業法の施行をきっかけとして、オールナイト店が減少し、終電で帰る若者が激増しています。
オールナイト・フィーバーも落着いたかの感もありますが、こうした過激ぶりがみられる一方で、さきのナイトシアター族のように、クールに夜を楽しむ層が増えてきているのは注目すべき現象の一つです。
さらには、コンビニエンス・ストアのアミ目のように都内に散在した出店ぶりも、"夜社会"を新しく生みだしています。
電話がジャンジャン鳴り、あとは順調に回転しています。
ここで面白いのは、レンタルに対する若い女性の意識です。
古着でも同じですが、まったく、抵抗感がありません。
・・・以前なら、ドレスは借りものということを隠したものですが、いまの若い女性は、逆に、これは借りものだと友人知人に自分から話してしまいます。
そして、この豪華なドレスがこんなに安く、いつでも借りられると宣伝してくれるのです。
ですから、客が2度目にくるときは、ほとんど友人を何人かつれてくるということで、こうした意識の変化が、ニュービジネスを成功させている理由だともいえます。
これも、レコードレンタルなどで、レンタルが当たり前感覚が身についたこと・・・
それに、気分次第で一人十色を演じる人が多くなった現代では、それこそ気分次第で取っかえ、引きかえできるレンタルは、最高のコンビニエンスかもしれません。
さて、東京の生活環境は、なんといっても最先端を走っています。
ある人にいわせると、街がこれだけ輝きだしているのも、住いが貧困だからで、せめて街へ出たときくらいはアメニティな空間で楽しみ遊びたい・・・
そうしたニーズに応えようとしているのだと解答しています。
東京では、パーティや集いが多くなってきているから、ビジネスになると読んでいます。
そこで開業に取り掛ったところ、はたと行き止まりました。
・・・こうしたレンタル・ビジネスは目につくところでないといけません。
やはり、ターミナル駅かその周辺と探してみたが、契約金が高くて手が出なかったのです。
ここで、再度、発想を転換したのが経営者です。
レンタル・ニーズが高いのなら、立地は別ではないか・・・。
要は評判になることで、それをあみだすことと、新宿駅に近いマンションの7階に一部屋借りました。
ただし、入口だけはガラス張りのドアに替えてブティックのような店構えとします。
店内も白いペイントでシックにしました。
そこに豪華なパーティドレスなどをズラリとそろえたのです。
こうして少ない開業資金で店を持ち、あとはマスコミに呼びかけました。
すると、テレビが2局、面白いと予想どおり取材にきて放映してくれました。
新宿にあるサラというレンタル・ショップ。
このショップは、いってみれば貸し衣裳店ですが、他と違うのは、結婚式を例にとると、一般の貸衣裳店が花婿花嫁向けであるのに対して、こちらは招かれる側を対象としていることです。
・・・つまりは、オフィシャルなパーティ用ドレスから、イブニング用ドレス、タウン用ドレスまで取りそろえていて、これに合うバッグからクツ、アクセサリーなど小物類までレンタルできるシステムを開発しました。
経営者によると、パーティ用ドレスなど、買った女性で実際に着るのは2~3回だといいます。
それ以上は同じものを着てもいられないし、また、流行もすぐ変わるというわけです。
・・・ここで経営者は計算します。
比較的手ごろのパーティドレスで一着6万円はします。
2回だけ着た場合は1回につき3万円つかったことになります。
3回で2万円。
・・・ということは、1回2万円以下で、いつでも新しい流行のドレスを借りられるシステムを作れば、必ず当たるのではないでしょうか。