耕作放棄後、一~二年の間は、水田雑草たちの天国となり、タカサブロウやミゾカクシ、ヒデリコなどが我が世の春を満喫する。
数年が経過すると、水田のおもかげは消え、これまで繁茂していた水田雑草たちは徐々に姿を消していく。
それに代わり、ヨシやオギ、ガマなどの背の高い草が一面に生い茂り、湿原の景観へと移り変わっていく。
そして、三〇年近くが経過すると、ハンノキを中心として、オノエヤナギやイヌコリヤナギなどのヤナギ類の樹木が侵入し、湿原から森林へと変わっていくのである。
植物たちの、こうした移り変わりは、"遷移"とよばれる現象である。
遷移は耕作放棄地だけでなく、湿原や草原、森林などでも起こり、そこでは、さまざまな植物たちの繁栄と衰退を観ることができる。
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