水田は、人の手によってつくられ、人の手によって維持される「自然」の一つであるといえる。
春の土起こしに始まり、田植え、草取り、刈り取りなど、季節ごとの人の手の加え方によって、そこに生育する植物も変わる。
前年の刈り取り後から土起こしの前までは、タネツケバナやコオニタビラコなどの春の水田雑草が、夏のイネの下ではオモダカやコナギなどの夏の水田雑草が生育している。
これらの植物たちは、こうした農耕による水田の変化にたいへんよく適合した生活を送っているのである。
しかし、水田での耕作が放棄されると、人の影響がなくなり、そこに生きる植物たちは徐々に変化していく。
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