われわれの身の回りにある雑木林、神奈川県であればクヌギやコナラなどが代表的である。
ところで、この雑木林とよばれる林は、もとから自然に存在していたわけではなく、人間の生産活動の結果つくり替えられて生じたものなのだ。
もともと神奈川県の平野部は、シイ・カシなどの、年中葉をつけている照葉樹とよばれる林におおわれていた。
照葉樹林のおもかげは神社の鎮守の杜などにみることができるが、どちらかというと、黒々とした暗い林であり、年中葉をつけていることから林床も暗い。
そして、人間がこの照葉樹林を切り開いて生活を広げていくなかでできあがってきたのが、雑木林とよばれる、晩秋から早春にかけて葉を落とす広葉樹で構成されている林なのだ。
雑木林は長い間、人間の生活に必須の燃料であった炭を得るために維持・更新されてきた。
冬の間葉を落とし、明るい林になり、春の芽吹き、夏の茂みと、季節の移り変わりにともなって変化する林は、結果的に多くの生物を育んできた。
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